高校の現場でここ10年間、大きく変化してきたことがあります。高校中退率が2倍、授業料減免率(収入が生活保護水準以下)が3倍、そして学力と意欲の「底抜け現象−15才で約2割の生徒が小4程度の学力しかなく、学ぶことを放棄している」を現場で見続けてきました。 2007年に私たちが実施した調査で、埼玉の県立高校(全日制)145校のうち、いわゆる「困難校」といわれる高校29校の中途退学率は40%近くになります。県立高校5校のうち1校が卒業時までに半数近くが退学してしまう現実が生まれました。退学者が多い学校ほど親の収入が低く、入学試験の点数が低いことも数値ではっきりと示されました。 子どもたちの様子の変動はちょうど校門の外の「激変」−貧困と格差、自己責任の強要が進むのと同時に起きてきました。いつの時代も青少年はその時代に翻弄される小舟である、同時にその時代を最も強く映し出す鏡と言われます。 2004年に201名が入学、3年後の卒業時までに81名が中退し、120名が卒業した高校の学年主任としてほぼ全員と関わり続け、今でも付き合い続けています。多くの大人からみればたいした努力もいらないと思われる
学びと希望を奪う「貧困と自己責任」・白鳥 勲さん(浦和工業高校教諭)/法学館憲法研究所
8月 29th, 2009
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