■『ユリイカ』2月号特集「日本語は亡びるのか?」を読む。 水村美苗特集かと思ったらそうではなく、『日本語が亡びるとき』論争(?)への文学関係者からの返答、といった体裁。だが急ごしらえ感が漂うのは否めず、軽量級のエッセイとでもいうべき文章が並ぶ。 論者によって水村の論への賛否の姿勢は異なるが、おおよその傾向として「細かいところはともかく、大筋で水村の言っていることは正しい」派が多勢で、批判的な論者も「現代の日本文学にだっていいものはある」といった相対的な批判に留まっている。福島亮大が自身の論考のなかで、私の名を挙げて前者(「大筋で水村は正しい」)の立場から、私を後者の論者として紹介しているけれど、「現代の日本文学にだっていいものはある」という論点だけが私の言いたいことではないので、この場を借りて私の水村批判の骨子をあらためて書いておく。 # まず、私の立場は、『日本語が亡びるとき』という本の主張は、「細かいところはともかく、大筋ではすべて間違っているんじゃないか」というものである。その根拠は以下のとおり。 1)水村さんがカノンとして読みつぐべきだとしている「日本近代文学」の定
『ユリイカ』2月号特集「日本語は亡びるのか?」を読む。
1月 27th, 2009
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