トラウマの話をしていたら別の思い出が甦ってきて、反射的に検索かけて注文してしまった。私の人生最初の、ものすごく面白かった記憶が残っている科学の本が、これなのである。今読み返しても素晴らしく面白い。 子供向けシリーズとはいうものの内容は高度で、虫の生態から、フェロモン様の誘引物質を使う方法、放射線で不妊化した雄を放す方法まで多岐にわたる。しかし、それを図表・グラフ・写真・地図などを豊富に使って平易な文章で説明しているので、決して難解でもない。 行政や住民の協力を得ることの大変さ、地道な努力の大切さ、費用対効果を考えることの重要性、科学が偶然と努力の繰り返しによって長い時間をかけて進歩していくこと等々、教訓的な話題がぎっしり詰まっている。 沖縄について初めて意識したのも確かこの本によってだった。下の引用部に出てくる「ある人」のエピソードも強烈に記憶に焼き付いていて、ああこれは自分の人格形成にかなり影響を及ぼしているなあと改めて思う。 記憶による美化を割り引いても素晴らしい本だと保証します。全体の印象をよく伝える一節を引用するので、興味を持った
小山重郎『よみがえれ黄金の島―ミカンコミバエ根絶の記録』
2月 20th, 2009
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