戦略学に対する批判とは?戦略家の戦略学という学問に統一性を与えているにもかかわらず、リアリストの前提の多くは猛烈な批判を受けている。このような批判を詳しく紹介している文献(Gray 1982)もあるが、ここでの目的は戦略学の批判者たちが行う特徴を示すことにあるので簡単に紹介すると、戦略家はー紛争や兵力というものに注目しすぎであり、ー倫理・道徳面に十分配慮しておらず、ーそのアプローチが学術的ではなく、ー問題の解決法というよりも問題の一部となっており、ー国家を中心とした視点を持っていると批判されることが多い。 多くの批評家が批判するのは、戦略家は軍事力の役割に注目するために暴力や戦争のことにかかり切りになっている、という点だ。戦略家の世界観は紛争志向であるために、彼らは世界政治における協力的で平和的な面を無視しがちなのだ。これによって批評家たちは戦略家が暴力に魅惑されており、さらに人間の暗い部分を表現することに残酷な満足感を感じている、ということさえ主張している。 たしかに戦略家の側も自分たちが暴力と紛争に興味を示していることはある程度認めている。しかし彼らも心臓医が人間の病気のすべてに対
戦略学の本のイントロ:その4
4月 13th, 2009
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