ソマリア沖の海賊対策として、自衛艦の派遣に続いてP3C哨戒機の派遣が、当然のことのように進められている。もう、あきらめてしまったのか、反対運動が盛り上がる気配もない。日本の船を守るという大義名分が、反対論を出しにくくしているのではあるまいか。しかしこれは大きな危険をはらんでいる。 船は、国の領土の延長である。だから日本の船は日本の法治下にあって、それには自衛の権利も含まれる。ここまでは間違っていない。しかし、国民の生命財産を守るために軍隊が出動するとなると、話はまるで違ってくる。海外の居留民を守るためなら、世界中のどこへでも出撃するというのは、かつての植民地帝国の軍隊が実行したことだった。しかし海外居留民の保護は、出先の国の責任とするのが正しい。不安だからと軍隊を出せば、まさに「国際紛争を解決するための武力行使」になる。日本の憲法は、そういうことはしないと決めたのだ。 船を守るためだったら、危険地域では武装した海上保安官を「警乗」させる方法もある。日本の船には保安官が乗っていることを公表して、昼も夜も日の丸を明示して航行したらどうか。本当に軍艦でなければ対処できない相手なのかどうか、現
ソマリアから引き返せ
6月 2nd, 2009
Tags: 弾丸5
Content-Length: 5113